『きよしこ』を読んだ

久しぶりに『きよしこ』を読んだ。吃音の少年の物語だ。



きよしこ (新潮文庫)
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重松 清
新潮社
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 うつむいて、ぼそぼそとした声で話せばいい。ひとの顔をまっすぐに見て話すなんて死ぬほど難しいことだと、ぼくは知っているから。
 ゆっくりと話してくれればいい。君の話す最初の言葉がどんなにつっかえても、ぼくはそれを、ぼくの心の扉を叩くノックの音だと思って、君のお話が始まるのをじっと待つことにするから。
 君が話したい相手の心の扉は、ときどき閉まっているかもしれない。
 でも、鍵は掛かっていない。鍵を掛けられた心なんて、どこにもない。ぼくはきよしこからそう教わって、いまも、そう信じている。


吃音についてはこんな記事を紹介していた→「吃音を取り巻く現状についての解説記事 Listen to the lessons of The King's Speech」
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