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スウェーデン式アイデア・ブック


一つ前の記事で『ドラゴン・タトゥーの女』→『名探偵カッレくん』というスウェーデンつながりになっていたので、ついでに『スウェーデン式アイデア・ブック』を読みました。これも発売当時に各所で話題になった本だと思います。2005年に出版されています。

スウェーデン式 アイデア・ブックスウェーデン式 アイデア・ブック
フレドリック・ヘレーン

ダイヤモンド社
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著者はスウェーデンのフレドリック・ヘレーンさん。本書の著者紹介の欄には「スウェーデンで大人気のセミナー講師であり、創造性、アイデア生成、アントレプレナーシップに関するセミナーやワークショップを年180回以上開催」とある。「スウェーデンの竹村健一」と呼んでおけば間違いないだろう、というような安易な決めつけはやめておきたいものです。


本の帯には

北欧デザイン、ポップカルチャー、絵本・・・・・・
アイデアとセンスの国、スウェーデンからやってきた
創造性を育む小さな本


とあるように、「創造性」を引き出すためのアイデアが30項目に簡潔にまとめられている。「小さな本」とあるように100頁もないのですぐに読める(本のサイズも小さい)。


目次はこんな感じ

1. 針を探す 答えは、ほかにもある
2. はてなタクシー 基本的な条件を取り除く
3. 世界初の創造性テスト 創造的な人材の見極め方
4. メタファーで表現する 視点を変える
5. エジソンのアイデア・ノルマ 人一倍多く考える
6. 組み合わせの妙 アイデアを合体させる
7. いつものやり方 無意識の習慣に気づく
8. アイデアは潰されやすい けっして、めげないこと
9. 満腹病 ナンバーワンの悲劇
10. メキシコ・オリンピック 既存の知識を無視する
11. バグを探す イライラのもとを見つける
12. 囚人用ベビーフード 別の方向から考えてみる
13. 混ざらないものを混ぜる 意外な関連を見つける
14. 失敗するほどいい 勇気と大胆さが必要
15. 裸の王様 難しい言葉でごまかさない
16.「絶対」はない 発明され尽くされることはない
17.「もし……」と考える 想像力をもっと豊かに
18. アイデアメーション 最初に考えつくことは、みな同じ
19.「メトロ」の裏話 いいアイデアはシンプルだ
20. 考える人、考えない人 個人差はそれほどない
21. 青いライトと赤い車 昔のほうがよかったとは限らない
22. 創造性の4B 頭が冴える場所
23. 発想のもと 異分野から刺激を受ける
24. それ、捨てるんですか? 残り物にも価値がある
25. 暗黙の掟 破っても意味のないもの
26. チャレンジャーになる 業界の常識を疑ってみる
27. テレポーテーション 人類に不可能はない?
28.「イエス」より「ノー!」 批判はアイデアを磨く
29. 将来のシナリオ 予想ははずれるもの
30. 素晴らしき未来 おおかたは、まだ行われていない


目次を眺めても分かると思いますが決して突飛なことは言っていません。でも個々のエピソードのチョイスが上手で楽しく読めます。分野に限定されず、アイデアを出す際の具体的なヒントが詰まっています。


また、本の体裁などはとてもオシャレでポップな感じなのですが、「1. 針を探す 答えは、ほかにもある」「5. エジソンのアイデア・ノルマ 人一倍多く考える」「8. アイデアは潰されやすい けっして、めげないこと」「20. 考える人、考えない人 個人差はそれほどない」などなど、意外に「結局は根性」という雰囲気も垣間見えてきてそのあたりのミスマッチも個人的にはツボでした。今はオシャレな雑貨屋だけど江戸時代はお仕置き部屋でしたみたいな感じだと思ってもらえばいいと思います。思いません。


また、上記の30項目のエッセイの合間に引用されている「名言」のチョイスがまた素敵でした。

人が新しいアイデアを恐れる理由が、私には理解できない。
古いアイデアのほうが、私は怖い
ジョン・ケージ

発見は、ほかのみんなと同じ者を見て、
違うふうに考えることによって生まれる
アルベルト・セント・ジェルジ・フォン・ナギラボルド(ノーベル生理学・医学書受賞)*1

多くのアイデアは、芽が出た場所より、
他人の頭に移植したほうがよく成長する
オリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニア(法律家)

私は読んでないですが続編も出ているようです。仕事の合間などにいかがでしょうか。

アイデア・ブック2(トゥーボ)アイデア・ブック2(トゥーボ)
フレドリック・へレーン,テオ・へレーン

ダイヤモンド社
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*1:GuriGura注:セント=ジェルジ・アルベルトの方が通りがいいでしょうか。ハンガリー出身の生理学者です。