社会

『明治百年 もうひとつの1968』を読んだ

明治百年―もうひとつの1968posted with amazlet at 16.03.30小野 俊太郎 青草書房 売り上げランキング: 953,057Amazon.co.jpで詳細を見る 1968年。明治維新から100年目。フランスの五月革命に代表される若者の叛乱が各国で起きていた。日本でも大学闘争が拡…

『テロルの真犯人』を今ごろ読む

いきなりで申し訳ないが、わたしは自民党の加藤紘一さんが好きだ。いきなりで申し訳ないと言ってしまったが、いきなり言う以外に事前に伝える方法があったら是非教えてほしいものだ。 いきなり逆切れするのが最近のブログのトレンドらしい。よく知らないけど…

「気ちがいども、殺すのをやめて話を始めろ!」とあの人は言った

デイヴィッド・グロスマンの『死を生きながら イスラエル1993-2003』を読んだ。 死を生きながら イスラエル1993-2003posted with AZlink at 2011.4.20ディヴィッド・グロスマン,二木 麻里みすず書房売り上げランキング: 689923Amazon.co.jp で詳細を見る 著…

不条理を回収するのは誰なのか?

3月11日は朝から大事な打ち合わせが入っていたが、昼過ぎに問題がおおかた片付いた。ほっとしてやや脱力気味で、遅い昼食を摂っていると、東北で震度7の地震があったらしいと同僚が教えてくれた。 マグニチュード7の間違いだろうと思ってネットをのぞくと…

超高齢化社会で支配なき長老賢人社会は実現するか?(漢字多過ぎ)

最近、立て続けに国の研究機関(独立行政法人)の理事長の年齢を見る機会があって、ともに70歳を超えていたのでちょっと驚いた。驚いた理由はいくつかあるんですが、ひとつは民主党が独立行政法人の役員の年齢制限をするとかしないとかいうニュースを聞いた…

『さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生』

先月で阪神大震災から16年たったというニュースを見た。ということは、同じ年の3月に起きたオウムの地下鉄サリン事件からも、もうすぐ16年の歳月が流れたことになる。 オウムは地下鉄サリン事件の前から教団施設の建設予定地で反対運動が起きたりするなど、…

私と公の狭間で悶える本 『ポスト消費社会のゆくえ』

前回に続き、『ポスト消費社会のゆくえ』について印象に残った点をメモしておきます。 まずは、「流通小売業」という業界についての辻井さんの認識について。1990年代以降の「セゾンの失敗」について議論の中で、グローバリゼーションによって市場が激化…

自分で自分につっこみ自分で謝る辻井喬を味わう本 『ポスト消費社会のゆくえ』

セゾングループを率いた辻井喬(=堤清二)さんと上野千鶴子さんの対談をまとめた『ポスト消費社会のゆくえ』(文春文庫)が面白かった。ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)posted with AZlink at 2010.12.9辻井 喬,上野 千鶴子文藝春秋売り上げランキング: …